第３２回卒業式　〜卒業する皆さんへの最後の授業〜 - 日本分析化学専門学校「せんせのブログ」

本日は、第３２回目の本校卒業式を挙行しました。
その卒業式の様子を、写真と共に紹介いたします。

場所は、今年度の入学式と同様、大阪市立中央公会堂です。

卒業式〜３０期生・３２期生に向けた最後の「授業」〜

会場となる大阪市立中央公会堂は、
重要文化財にも指定される建物であり、
その会場内は、重厚で品格のある雰囲気です。
この雰囲気の中で、卒業式は開式しました。

凛とした雰囲気の中、
卒業証書が授与されていきます。

各担任の先生から、
卒業生一人一人の名前が丁寧に、
そして２年間の思いを込めて読み上げられていきます。

そして、自分の名前が読み上げられると、
大きな返事と共に起立していく卒業生達。

思い起こせば、約２年前、
４月に初めて本校に登校してきた彼ら、彼女らは、
その当時、点呼の時も戸惑いながらの返事でした。
そして、本校の中で、化学を基礎から学び、
様々な行事や授業・実験を通じてたくさんの友人を作り、
そして社会人として必要となるコミュニケーション力、人間力を高めていきました。
今年の２月には最後の卒業研究発表会を乗り越え、
今ここに立つ彼ら、彼女らの姿は、本当に堂々としていました。
入学当初の返事とは明らかに異なる、
自信に満ちた返事を聞く事が出来、
それだけでも、学生達の２年間・４年間の成長を実感できました。

理事長先生、校長先生からの祝辞。

卒業生に向けたお祝いの言葉、
そして激励の言葉が送られました。
特に校長先生からは、
「『教わる人から教えたくなる人』になれ！」と激励が飛びました。
実は、最も技術が必要だと考えられがちな外科医の中ですら、
一番重要と評価されるのは、
手術の技術や知識ではなく、その人の「人格や協調性」であるとのこと。
卒業生達がこれから活躍するであろう、分析化学の現場においても、
きっと求められるのは同じだと思います。
しかし、２年間・４年間を多くの友人たちと苦楽を共にし、
そして１人の人間として大きく成長した彼ら、彼女らであれば、
必ず現場の期待に応えられるはずです！

この祝辞こそ、卒業生にとって心に残る、
校長からの、
まさに「最後の授業」と言えるのではないかと思います。

そして賞状披露。

これは、学業面、各種学校行事など、様々なシーンで活躍した学生、
また、この２年間・４年間をずっと休ますに登校した「皆勤賞」の学生が、
次々と表彰されていきます。

それぞれの表彰者に
ねぎらいの言葉をかける校長先生との壇上でのやりとりは、
本当に微笑ましいものでした。

また、その中では、
本校の土日のみに開講される「化学分析コース」の皆勤賞の２人も紹介されました。
この二方は、実は夫婦であり、会社を経営されている中で、
長野県から毎週末、通学して来られていました。
お子様もいて、家族全員で２年間協力し合って、
そして皆勤賞を成し遂げられたのでした。
分析化学を学ぶ、というその強い思いとその努力に、
教職員も、そして他の卒業生・在校生達も、頭の下がる思いでした。

ご来賓の方々からも卒業生に向けたご祝辞も終わり、
そして、いよいよ卒業式も終盤、
在校生代表の生命バイオ分析学科、Mさんからは卒業生に向けての送辞が、
卒業生代表の有機テクノロジー学科Yさんからは、
その送辞に対する答辞が行われました。

送辞では、卒業していく先輩たちへの思い出、
尊敬の念が述べられました。
入学して来てすぐの彼女に対しても、
先輩たちは優しく話しかけてくれ、
本校で学ぶ勇気をもらったとのことでした。
その勇気をもって、今の送辞も、本当に堂々とした姿で行えていました。

そして答辞では、
この２年間の思い、同級生や後輩との行事の思い出、
そして実験やレポート、卒業研究で苦労しながらも成長できた実感について、
時には涙をこらえながら、
在校生に、そして教職員に向けて伝えてくれました。

彼女らの言葉は、
まさに本校学生全員が思っていること、感じている事ではないかと思います。
そしてそうした思いを胸に、卒業していくみんな。

この卒業式の閉式を持って、
私達の卒業生への最後の授業は終了となります。

しかし、我々教職員は、
この卒業していく３０期生・３２期生を忘れる事はありませんし、
これからもずっと、社会で活躍できるよう、応援していきます。
だから、卒業生達も、今感じている誇りと自身を胸に、
それぞれの所で、元気に活躍してほしいと思います。
ご卒業、おめでとうございます！

そして場所が変わって卒業記念パーティー

厳粛な雰囲気の中で行われた卒業式も無事に終わり、
その後、場所も雰囲気も変わり、
卒業記念パーティーも実施されました。

このパーティーは、卒業生の有志で実行委員が組織され、
事前に計画を立て、司会進行から余興の企画、準備まで、
全てを仕切ってくれました。

卒業生達も、笑顔がこぼれます。
また、教員もその中に混じって、
色々な思い出話を話す場面が、各所で見られました。