道頓堀川水質調査 2日目 コロニーの数を数えよう!

本校には、テニス部やサッカー部などのスポーツ系の課外活動以外に
環境委員会という課外活動もあります。
(テニス部やサッカー部についてはこちらをご覧ください)

環境委員会では、学生が主体となって、学校前の公園の清掃や空き缶のプルタブの回収、
環境関連施設の見学や環境関連イベントへの参加などの様々な活動を行っています。
その中でも、特徴的な活動が年4回行っている「道頓堀川の水質調査」です。
この活動は平成16年から10年にわたって続いている伝統ある活動です。
(これまでの調査結果は本校ホームページで公開していますので、ご覧ください。
 →http://www.bunseki.ac.jp/dotonbori.html )

このように10年以上の歴史を刻んできた道頓堀川の水質調査の本年度 第1回目が
先日から始まっています。
水質調査に向けた準備の様子は4日のブログをご覧ください。
また、昨日の採水と実験の様子は昨日のブログをご覧ください。

今日は、平板培地法による一般細菌と大腸菌群数の測定が行われました。
平板培地法とは、採取した川の水にどれだけの一般細菌や大腸菌群が生息しているかを
コロニー(菌の固まり)の数から測定する方法です。
昨日の実験で、採取した水と培地(菌の栄養源が入ったもの)を混ぜ、シャーレと
呼ばれる容器に入れて、菌がよく育つ温度で静置しました。
今日は、そのシャーレにできた一般細菌や大腸菌のコロニー数を数えました。

まずは先輩から、コロニーの数え方や数える際の注意点の説明がありました。

その後、先輩、後輩が一緒になって、コロニーを数え始めました。

初めて行う1年生は、先輩にアドバイスを受けながら、数えていきます。

アドバイスをもらっていた1年資源分析化学科のMくん(写真の右の学生)は
『調査の結果が公開されるので、責任を持って取り組まなければと思いました。
また、コロニーを見分けるコツなどがあり、はじめは緊張しましたが、先輩の
アドバイスのおかげで、少し慣れました。』と
アドバイスしていた2年生命バイオ分析学科のNくん(写真の左の学生)は
『今回、教える側になって、先輩方がいかに工夫して教えてくれていたか
といったことなど、気がつく点が多く、とても良い勉強になっています。』
と話してくれました。


また、上の写真で、真剣に数えている1年有機テクノロジー学科のEさんは
『コロニーはよく見ないと見落としてしまいそうですが、先輩アドバイスを受けてコツが
分かりました。また、昨日の操作での注意点の意味についても理解できました。』
と感想を述べてくれました。

コロニーの数を数え終わったら、それぞれのシャーレのコロニーの数を用紙に書き、
データをまとめる作業を、先輩、後輩が一緒になって行っていました。

今日の作業は、これで終了ですが、水質調査は明日も続きますので、お楽しみに。

そして、先輩から後輩へ、少しずつ技術のバトンを受け渡していき、
次の10年に向けて、歴史を紡いでいきましょう!

by みなと