『就職指導全体集会』〜悩みを共有し、解決していこう〜

2013年4月、安倍政権から経団連への呼びかけにより、
企業の求人活動は全体的に4ヶ月遅れるという状況からスタートした今年度の就職戦線。
しかしながら、本校の学生がどうしても欲しい・・・と思ってくださる企業も多く、
本校では、現時点で、昨年度よりも多くの企業様からの求人を頂いております。

その結果、これまでにもこのブログでご紹介させて頂いたように、
早くも内定者がどしどし出ている状況ではありますが、
中には自分に自信が持てず、就職活動に前向きになれない学生や、
面接試験で不合格となったことで就職活動が怖くなってしまったという学生も
いるのが本当のところです。

そこで、夏休み残り2週間となった今日、まだ内定を獲得していない学生を集め、
学生間で悩みを共有し、解決し、前向きに就職活動が出来るようにするため、
『就職指導全体集会』を行いました。

まずは、現在の求人全体の状況や昨年度との各種データの比較など、
今学生たちが置かれている現状についてバッテン先生からの解説があった後、
校長先生より、激励のメッセージが贈られました。

また、これまでに内定した学生の中で、未内定の学生に、
同じ学生目線で話をしてくれないかという依頼に快く協力してくれた
有機テクノロジー学科2年のF君から次のような話がありました。

「僕は、もともと履歴書さえきちんと書けませんでしたが、
 『自分の希望する企業に就職したい!』という一心で、
 何度も先生のところに足を運び、頑張ってきました。
 時には、先生からの指導にまったく応えられず、
 何度も指導を受けたこともありましたが、
 先生が僕のために一生懸命指導して下さるので、
 僕も就職したいという気持ちを途切れさせること無く頑張れました。
 先生と二人三脚で歩いて来れて、見事希望の企業から内定を頂けたので、
 頑張ってきて本当に良かったと思います。
 また、資格を取得していたことも非常に大きく、企業の面接試験で、
 その点については褒めていただけたことが自信に繋がりました。
 皆さんも、いろいろと悩むこともあると思いますが、
 いろんな先生に助けてもらいながら頑張ってください。」

F君の話を横でじっと聞いていた彼の担任のせんぱい先生。
彼の話が終わった後に、しみじみこう仰ってました。

「入学してからずっと彼を見てきましたが、
 F君は決して優等生タイプではありませんでした。
 しかし、人はこんなに成長するものなのだ・・・と、
 正直本当に驚いていますし、嬉しい限りです。
 もともと自分の思っていることを人に伝えるのが不得意で、
 何度も何度もやり直しの指導を彼に指導してきました。
 同じ学年とはいえ、多くの学生の前でこれだけのことを
 すべて自分の言葉で、しっかり話が出来るようになった姿を見て、
 非常に感慨深いものを感じました。」

彼の一生懸命さに先生方は胸を打たれて一生懸命になり、
その先生の一生懸命な姿に触発され、また彼が頑張る...という
素晴らしい連鎖が彼の内定はもちろん、彼の成長に繋がったのだと思いました。

F君の話を聞いて、勇気付けられた学生たちが次に行ったのはグループディスカッション。
話しやすい人数に分かれ、教員が一人ずつ入り、就職活動で彼らが思い悩んでいることや
これからの課題について思うままに気楽に打ち明ける場を設けました。

参加した学生からは次のようなコメントが。。。

有機テクノロジー学科2年T君
「みんなそれぞれ違いはあれど、様々な悩みを持っていると分かり、
 少し気持ちが楽になりました。
 今まで以上に積極的に動いていきたいと思いました。」

資源分析化学科2年S君
「自分が今どのような状況に立っているのかを第3者から教えてもらうことが出来て、
 有意義でした。また、働くことに対しての意義を見返す良い機会になったと思います。
 さらに、行き詰ったときや心が折れそうになったときの対処法が分かりました。
 胸につっかえていた物がなくなり、また新しい気持ちで就職活動を行うことが出来ると思います。」

有機テクノロジー学科2年O君
「みんなも同じようなことで悩んでいるんだなと思って、少し安心しましたし、
 これからは、どんなことでも先生や友人に相談していこうと思いました。
 今までは、『どうにかなる』と考えていましたが、いい加減、本気で動かないと
 内定は頂けないと思いました。
 夏休み中に、受験したい企業を見つけ、活動していきたいと思います!」

これまで一人で就職戦線を戦い、破れ、もしくは戦いもせずに怯え、
内定から遠いところにいた学生たちも、これを機に、
みんな同じような悩みを抱えているんだということが分かり、
多くの学生が気持ち的にも随分楽になったようです。

明日から9月1日。
気分も新たに、今日感じたことをしっかりと胸に、活動を前向きに進めて欲しいと思います。

byすくろーす