卒業研究の中間発表会に向けて

本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の
化学分析コース」があります。週末を活用することで、平日の学科と
同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が
取得することができます。

このコースに在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に
必要な国家資格の取得など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、
1学年あたりの定員を20名として、少数精鋭で開講しています。


本校では、卒業学年である2年生、4年生は学びの集大成として卒業研究に取り組みます。
卒業研究では、これまでに学んできた知識や技術を復習し、より深く修得することと
同時に、研究の進め方といった実務的なスキルを学ぶ機会でもあります。
そして、毎年2月に学校に求人をくださる企業の方や保護者の方なども参加される
卒業研究発表会で、その成果を発表します。
(昨年度の卒業研究発表会の様子はこちらから)

上にも書いたように、卒業研究は実務的なスキルを学ぶ機会でもあり、それは計画的な
研究の進め方だけではなく、研究成果のまとめ方や発表の仕方を学ぶことも含まれます。
そこで、研究成果を正確に分かりやすく伝える方法を学ぶ機会として、中間発表会を
行っています。
同時に、中間発表会を行うことで、自ら研究の進捗状況を見返す機会にもなりますし、
指導教員以外の教員や班員以外の学生から意見をもらうことで、研究の方向性を見直す
機会ともなります。

このような中間発表会を有意義なものとするためには、事前の準備にしっかりと取り組む
ことが大切ですので、本日、ガイダンスを行いました。

私みなとが、発表に用いるスライドの作成のポイントを、実際のスライドを見せながら
説明しています。


さらに、要旨(研究の背景や目的、実験の結果や考察を簡潔にまとめたもの)の書き方に
ついても説明しました。みんな、真剣に聞いていますね。

中間発表会はおおよそ一ヶ月後ですが、化学分析コースの学生は土曜日と日曜日のみの
登校であるため、班員が集まって相談できる機会はそう多くありません。
そこで、本日の実験終了後に早速、各班とも打合せを行っていました。

打合せ後の学生に話しを聞くと
『本日の説明を聞いて成果を発表することの難しさを感じましたが、同時に中間発表会や
卒業研究発表会を通して得られることがたくさんあることも分かったので、しっかりと
取り組んで、多くのことを修得したいと思います。』
『中間発表会までの時間が多くないからこそ、班員同士、緊密に連携しながら、効率良く
準備を進めていきたいですし、その中でより一層連帯感を深めていきたいです。』
とコメントしてくれました。

卒業研究を通して得られる実務的なスキルはたくさんありますので、貪欲に吸収して
実務能力をレベルアップさせていきましょう。

by みなと