企業見学会 〜先輩の活躍する分析の現場へ〜

今日は、1年生の企業見学会を実施しましたので、
その様子をご紹介します。

企業見学会とは、その名前からも想像して頂けるように、
将来、就きたいと考えている化学や分析の分野に関連する
企業や公的研究機関の施設の中を見学させて頂く行事です。

普段の学校での実験や授業では、見たり感じたりすることのできない、
生の分析現場を見ることができます。

私、ぽてとが引率をして見学をさせて頂いたのは、
住友化学のグループ企業の、株式会社住化分析センターです。

↑企業の前で記念撮影をさせて頂きました

大阪で最近話題のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)の
近くに住友化学の大きな施設があり、
その広い敷地の一角にこちらの企業があります。

ここは、母体の住友化学から分析部門が独立してできた企業です。
医薬品、農薬、食品などの分析や、その安全性の評価、
他にも環境分析から分析機器に関連する装置の製造と、
分析に関する業務を幅広く行われています。

つまり、将来の仕事として分析技術者をイメージしている学生にとっては、
分析技術者のプロの方々が仕事をされている姿を見ることのできる
またとない機会でもあります。
また、本校の卒業生も多く勤めており、
昨年度も2名の卒業生を採用頂いています。

実際の施設の中の様子は、写真撮影できないこともあり
お見せできませんが、下の写真のように全体に企業の概要を説明頂いた後、
いくつかのグループに分かれてじっくりと実験室の中を見せて頂きました。

実験室の見学中には、本校の卒業生が度々登場し、
1年生にとっては、先に活躍している先輩の姿を
羨望の眼差しで見ていました。
私、ぽてとは、ガラス越しに見えた卒業生の働いている姿を見て、
手を振りながら1人で感動していました(笑)。
今年度に入社をした2人の様子を聞くと、
それぞれの部署で頑張っているとのことでした。
「先日は、一緒にテニス大会にも出ましたよ。上手かったですよ(笑)」と、
説明を頂いていた担当者の方に教えて頂きました。
分析もしながらテニスもしているとは、うらやましい限りです(笑)。

見学の最後には質疑応答の時間を設けて頂きました。
学生は質問を多くしていましたが、
1つ1つ丁寧に回答を頂きました。

見学の最後に企業の方から、
「1年生の皆さんには難しいこともあったかもしれませんが、
 興味関心をもって見学頂き、質問も活発にされていたことに
 分析をしている者としても頼もしく見えました。
 学校では、また勉強や実験に頑張って取り組んで下さい。」
とのコメントを学生に頂きました。

見学を終えた1年生に感想を聞くと、
「めちゃくちゃ面白かったです!」
「見たことのない分析機器もあったけど、先輩も使われていて、
 すごいなぁ〜と思いました。」
「医薬品の分析などをされる実験室には、正確に評価をするために
 いろいろな工夫をされているんだなと感じました。」

と、それぞれ有意義な時間を過ごせたようでした。


続いて、もう1社。
こちらは株式会社島津製作所です。

島津製作所と言えば、分析機器を製造されている企業で、
2002年にノーベル賞を受賞された田中耕一さんが
勤めておられる企業でもあります。

本校でも、島津製作所製の分析機器を多数使用しており、
学生にとっては、いつも実験で使用している分析機器を製造している現場を
見ることができる、貴重な機会となりました。

まずは全体の説明を頂き、工場内を見学させて頂きました。

こちらも、実際の製造現場の写真は撮れませんが、
様々な分析機器が展示されているショールームも見学させて頂きましたので、
そちらの様子を写真で。

見学を終えた学生の感想は、
「いつも使用している分析機器が組み立てられる様子とかは、
 とにかくワクワクしました!」
「単なる分析機器ではなくて、少しでも便利に使いやすくするためにと、
 いろいろと研究もされていることが、よく分かりました。」
「うちの学校にも最新の機器がほしいです!(笑)」

と、とにかく楽しそうでした。

1年生は、今回見学させて頂いた内容を踏まえ、
明日からの授業や実験に臨んで下さいね。

最後になりましたが、
本日、見学させて頂きました企業の皆様、
ありがとうございました。

By ぽてと