自慢の階段周期表が!

明けましておめでとうございます。
旧年中は本ブログをご愛読いただき、ありがとうございました。
本年も毎日の学校の様子を、各専任講師の目線でお伝えできたらと思いますので、
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
また、今回初めてご覧になられた方も、これからご愛読いただければ幸いと存じます。

さて、本校の玄関に続くこの階段。
学生が登校する際に、「さぁ化学を勉強するぞ!」と
思えるように周期表のデザインとなっています。


これは、我々専任講師が何とかこの階段を利用できないか?と考え、アイデアを出し、
デザインも我々自身で行った自慢の階段で、私も相当気に入っているものです。

こうしたデザインは大変珍しいようで、通りかかる方も、じーっとご覧になったり、
時には写真を撮られている方もいらっしゃいます。
またさらには、様々なブログで紹介されるなど、ちょっとしたランドマーク的存在になっています。
化学の発祥地である天満橋の観光名所の一つに加えてくださっている方や、
日本分析化学専門学校の学生は階段でも勉強する」なんて書いてくださっている方もいらっしゃいます。(笑)
よろしければ、以下のリンクをご覧ください。

http://portal.nifty.com/cs/catalog/portal_koneta/detail/1.htm?aid=110411142941
http://ytsumura.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-5200.html
http://blog.livedoor.jp/riko_sjqv/archives/40895512.html


さて、この周期表の中で「?」が付いているものがあります。
これはいったい何なのでしょうか?

もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
これは、理化学研究所が2004年に合成した新元素(原子番号113)で、その存在は認められてはいますが、
米露の共同チームも発見したという報告があったため、まだ名前が付いていない元素です。
そして、どこが命名するかが大変注目されていたものでしたが、「データの確実性が高い」ことを理由に、
国際学会で理研の発見と認められ、周期表に初めて日本人が名付け親の元素が掲載されることになったのです!
このことが発表されたのが昨年末の31日のこと。
大変視聴率の高いNHK紅白歌合戦の途中のニュースのトップニュースで報じられたので、
イムリーにご覧になられた方も非常に多かったのではないかと思います。
今のところ、日本にちなんだ『ジャポニウム』という元素名になるのでは?と
世間を賑わしていますが、どんな元素名になるのか楽しみですね。

加えて、まだ名前が付いていない115番と117番、118番の新元素については
米露チームの発見とされたので、こちらの元素名も大注目です。

私たちの階段周期表にも新たな元素名が仲間入りする日も近いと思います。
その時にはまたお知らせしますので、その日まで今しばらくお待ちくださいね!