受け継がれる道頓堀川水質調査の伝統

本校では、学生が主体となって活動している委員会があり、
その中に環境委員会というものがあります。
 環境委員会は学校周辺の清掃や実験器具の整頓などを主な活動と
していますが、もう一つ重要な活動に道頓堀川水質調査というもの
があります。

 道頓堀川は大阪を象徴する川と言えますが、地元のスポーツチームが
優勝した時などの飛び込みが問題になっており、その賛否と共に水質問題に
ついての論争が絶えません。
 そこで、「大阪の水を守る!」という気持ちから、本校では環境委員会が
主体となり、継続的に道頓堀川の水質を調査しています。

 今日は、6月10日に始まった夏の道頓堀川水質調査について、
水の汚濁の程度を調べるBOD(生物化学的酸素要求量)測定の様子を
お伝えします。

 道頓堀川水質調査は12年間も続く継続的な取組みで、先輩が後輩に
実験技術や取組みの意義を教えながら続いてきました。


 上の写真は、実験を始める前に2年生が実験器具の扱い方を丁寧に
教えている様子です。
 実験技術をしっかり教えようと、2年生は気合が入っています。


 上の写真は、資源分析化学科1年生のTさん(左)が資源分析化学科
2年生のM君(右)に、体積を正確に計り取るためのホールピペット
の扱い方を確認してもらっている様子です。
 二人とも、とても楽しそうに実験をしていました。

 将来は環境測定の仕事に就きたいと話すTさんは、
「普段の実験と違って難しいけれども、実際に水質を調べる事が
出来てやり甲斐があります。
先輩に教えてもらって、とても楽しいです」
と、嬉しそうに実験をしていました。

 教えているM君も、
「人に教えるのは大変ですが、1年生が一生懸命に楽しんで実験して
いるので、こちらも楽しいです」
と、嬉しそうに笑みを浮かべて教えていました。

 この様に、道頓堀川水質調査は学生が主体となり、「大阪の水を守る!」
という気持ちと水質調査をするための実践的な技術が、先輩から後輩へと
受け継がれ続いています。

 今回の水質調査のデータは、後日ホームページで紹介する予定です。
(過去のデータをご覧になりたい方はコチラ→http://www.bunseki.ac.jp/dotonbori/

 道頓堀川水質調査は、これからも受け継がれ続いていきます。
その様子についても、このブログで紹介していきたいと思います。

by テノール