技能士(化学分析)の筆記試験までもう少し。

この土曜日には、化学分析コース2年生の「技能検定集中対策講座Ⅱ」がありました。国内で唯一、化学の実技試験を伴う国家資格「技能士化学分析)」の合格を目標に、7月中頃から始まったこの集中講座も今日が最後。毎回、過去に出題された試験を元に、朝からガイダンス、演習、模擬試験を繰り返して来ました。お盆明けの「筆記試験」、8月末の「実技試験」を無事に突破されることを願うばかりです。本校は大阪で唯一実技試験の会場に認定されていますので、慣れた環境で受験することになります。受検する学生のみなさん、心に少しゆとりをもって臨んでください。

今日から化学分析コース1年生の「機器分析法Ⅰ」を担当しました。今日はカラムクロマトグラフィーや薄層クロマトグラフィーを事例に挙げ、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の原理について解説を始めました。HPLCは複数の物質が混在したサンプルを分離して、それぞれどのぐらい含まれているのかを調べることができる装置で、医薬品を始め、環境、食品、臨床など、幅広く用いられています。私にとっても付き合いの長い装置のひとつですので、まだ導入部分だというのに、ついつい力説してしまいました。(苦笑)

午後からは後期科目である「定量分析実験」の第一回目でした。今日は、安全に実験を行う為のポイント、定量(どのぐらい含まれているかを調べることです)分析で用いる実験器具のノウハウから、重量分析の概要、実際の実験テーマ(2種類)について解説をしました。早速来週から実験が始まります。全15回の実験科目ですので、これから年度末にかけて、色々な定量方法を身につけて欲しいと思います。

昨日、大阪では十三の花火大会がありました。本校は打ち上げ会場から少し離れていますが、それでも天満橋の橋の上には花火を見物する人だかりが。近くで見るのも良いですが、ビルの谷間を明るく照らす花火も、日常とは違ってなかなか良かったです。見物に行きたいけど所用で行けないという方は、来年は是非天満橋の上からご覧になられてはいかがでしょうか。

by 英国チャレンジャー号