頑張り屋さんの行く末は…

砂漠の井戸

今日も内定が出ました!I君おめでとう!教員である私たちもその喜びを共有させてもらいましたよ◎内定という確かな結果を得た彼は日々の頑張りの積み重ねがあったのだと思います。
頑張りといえば、「頑張った分ちゃんと報われているのかなあ」と話していた学生がいました。私が担当する補講を受講していた学生の一人だったのですが、私はそれを聞いて、もちろん報われている、と思いました。頑張ったことは今すぐに自分が求める結果に結びつかないように見えても、ちゃんとその結果に近づくために活きていると思うのです。
私がいつも心に留めている1つの逸話があるので紹介させてください。
ある砂漠を一人の男が一匹の大切な山羊をつれて歩いていましたが、ある日山羊は空井戸に落ちてしまい、どうやっても引き上げることが出来ませんでした。そこで男は山羊をひと思いに楽にしてあげようと上からどんどん砂をかけていきました。一方山羊は必死で背中に降り積もる砂を足下に払い落としていきました。すると山羊の足下には砂がどんどんたまり、踏み固められ、山羊は少しずつ空井戸の出口を目指して上に上がっていき、ついに空井戸から出ることが出来ましたとさ。。。
山羊にとって上から降ってくる砂はまさに受難ですが、それは同時に自分を高めてくれるものでもあったのです。学生が授業や実験で今日頑張った分は、きちんと昨日よりも自分を高いところに押し上げてくれているはずです。目標とする空井戸の出口はまだ遠いように感じても、確かに少しずつ近づけているはずです。ですから、「努力が報われない」と簡単にあきらめて欲しくないと思っています。
現に、そんなふうに嘆いていた彼も、補講中前向きに頑張ったことで、補講後には苦手分野もしっかりと解決して帰って行きました。私から見れば昨日の彼の頑張りはとっても彼を技術的にも人間的にも成長させてくれていたと思います。

by アビー