地球表面付近にたくさん存在する元素は?

愛しの植物プランクトンと

今日は、化学分析コース1年生の授業「機器分析法Ⅰ」と2年生の「卒業研究」を担当しました。
機器分析法Ⅰでは蛍光分析法について学びました。今日のテーマは量子収率とスペクトル(照射する光、蛍光のエネルギーと信号の強さを図にしたもの)の補正法、実際の分析法についてです。
蛍光分析法では、アルミニウム・マグネシウムなどの無機成分のほか、ビタミン類、クロロフィル類、アミノ酸ペニシリンヒスタミンなどの医薬品成分など、様々な物質を高感度かつ簡潔に分析することができます。

◆豆知識◆
みなさん、地球の表面付近に存在する元素の多い順をあらわした「クラーク数」ってご存知でしょうか。クラーク数1位、すなわち最も存在割合の多い元素は「酸素」で約50%を占めています。2位はケイ素で約25%、3位はアルミニウムで約8%、4位は鉄で約5%とされています。(あとは順に、カルシウム、ナトリウム、カリウムマグネシウム、水素、チタンです。)

2年生の卒業研究では、そろそろゴールが見えてきた研究グループが多い様です。(写真は私が担当している研究に取り組む学生さんです。)土日開講の化学分析コースでは今日が11月の最終日になります。学生達も意識しているようで、各実験室で活発に実験に取り組んでいました。なんとか年内に目処を付け、年明けには卒業研究発表会の要旨(研究内容を簡単にまとめたもの、発表時に冊子にして配布)、卒業論文に全力を投じて欲しいですね。

by 英国チャレンジャー号