防火訓練&風邪薬

bunseki2007-05-17

■防火訓練
今日は防火訓練の日でした。1年生の基礎化学実験の担当で実験を指導している最中に非常ベルが鳴り、避難場所になっている近くの南天満公園に学生を誘導しました。避難後は、消防署の方、かりめろ先生、そして消火器会社の方からお話しがあり、学生達は水消火器(消火剤の代わりに訓練用に水が入っている消火器)を使って消火活動の訓練を行いました。(写真はちょうどその様子です。)
本校の実験では、引火性の試薬も多く使用するので、その特性を事前に良く把握した上で実験に臨むように指導しています。今日の訓練をきっかけに、その重要性を再認識して欲しいと思いました。
■風邪薬
さて訓練が終わり、実験室に戻って実験が再開されたわけですが、今日のテーマは風邪薬や頭痛薬に入っている解熱剤である「アスピリン(アセチルサリチル酸)」の合成と再結晶でした。分野としては、「有機化学」になります。自分で合成した物質が結晶化する様子は大変楽しいようで、生命バイオ分析学科のNさんは「なんだか結晶に愛着が湧いてしまいますぅ」といいながら、美しい結晶ができる様子を観察していました。(写真は濾過した結晶です)

しかし、この結晶化にかかる時間は実験班によって大きく異なり、10分ぐらいで結晶化する班もあれば、1時間以上かかる班もありました。加える試薬の量や温度など様々な要因がありますが、最後まで頑張った資源分析化学科のA君達(3名とも頭文字がA)の班に記念撮影を求めました。「頑張っている様子をアピールしといてやぁ」ということでしたが、最後まで投げずにきちんと実験を行い、「この後道頓堀川の水質調査の実験に合流するんですよぉ」と実験室を後にした彼らは、入学して約1ヶ月ですでに実験の魅力にハマっているようでした。
byすくろーす