誰にもわかるレポート作成

レポート指導

本校では一週間のカリキュラムの約半分は実験であり、さまざまなテーマの実験に取り組んでいます。この春入学したばかりの一年生も、「基礎化学実験」という実験の中だけでも、
お酢の成分の分析
◎川の水と大気の汚染度チェック
◎バ○ァリンにも含まれている頭痛薬成分の合成
をすでに終え、その実験結果をレポート(実験報告書)としてまとめあげていました。
今日は学生がまとめたそれらのレポートを教員が赤ペンでチェックを入れた上で返却し、世間で通用するものに完成させる日でした。本校入学後、人生で初めてレポートを書いた学生が多いので、もちろん始めは赤ペンが入った箇所は多かったのですが、ほとんどの学生がレポートを完璧に近づけることができたようです。

コツは、化学の能力、ではなく、読む人が分かりやすいようにきをつけること。
レポートは報告書ですから、その視点で作成すれば、記載しなくてはならないデータや文章の抜けもレポート全体の構成も自ずからどうすべきか見えてくるのです。コツを掴んだ学生は「だったらここも直した方がいいですよね?」というように、さらに良いレポートにする工夫もさらに自分で見つけ、クオリティを上げていました。レポートの質はそのままその分析化学者の信頼に繋がります。(これは分析化学者に限ったことではないと思いますが)2年後の春、社会に巣立つ時に向けて、また一段飛躍した1年生でした。

by アビー