定性分析実験はプロへの第一歩

定性分析化学実験

 化学分析コース1年生、今日の午後の授業は定性分析実験です。定性分析とは、対象とする物の中に何が入っているのかを調べることですが、最も良く行なわれる実験は、水溶液中の金属イオンを調べる実験であり、一般に化学の世界で「定性分析の学生実験」といえば、これを指します。薬品の性質、器具の扱い方、分離や洗浄の操作など、化学の基礎技術を身につけることができる、まさに、化学の原点ともいえる実験です。
 銀や鉛などのイオンを含んだ水溶液に、試薬を入れ、加熱し、沈殿を作ります。簡単な操作のようですが、試薬の量や加熱の時間を間違えると十分に沈殿ができません。皆、真剣な面持ちで実験に取り組んでいました。
 テキスト通りにはいかないこともあります。先生に尋ね、答えを聞いて、再挑戦、そして、成功! この繰り返しが大切なのです。
 分析化学の勉強には、やはり、実験は不可欠であり、自分で操作し、自分の目で確かめるということが、絶対に必要です。そのためにも、本校では実験中心のカリキュラムを組み、実験を通して様々なことを「体で覚える」ようにしています。
 今日の実験で、学生の皆さんは、また新たな知識と技術を身につけたことと思います。
 みんな、頑張れ! 定性分析実験は、分析化学のプロフェッショナルへの第一歩だ!
by水の都