バイオ科学技術者としての心得

バイオ実験

今日は生命バイオ分析学科2年生の授業として、遺伝子工学、そしてバイオ実験法という2つのバイオ関係の授業を担当しました。特にバイオ実験法は授業中や授業後に学生が私を質問攻めにするほど、とても学生の関心が高い授業です。この授業で最近講義しているのは、バイオテクノロジーに従事する技術者として知っておかなければならない安全性に対する知識と、倫理観、そして基礎的な実験原理の説明です。とくに、クローン動物や遺伝子組み換え生物の作成などは、世間の関心も高く、発展途上の研究分野ではありますが、正しく扱うことが重要です。これらの研究自体が始まったのが、20世紀後半ですから、まだまだ始まったばかりの分野。つまり、今まさに社会にバイオ分析化学者として世間に出ようとする本校の学生がこの分野を大きく発展させる可能性があるのです。だからこそ軽視出来ない安全性教育、倫理観教育。学生達はそれをしっかりと受け止めてくれているようです。学生からの意見で頼もしく思ったのはこんな言葉。「新しいものがどんどん生み出せそうでワクワクするけれど、この技術を正しく使えるかどうかは、先人達の功績というより、私たちの正しく使いたいという思い次第。世の中を豊かにしたいという思いがあってこの職業に就くのだから、この気持ちを忘れない限りは正しく使えると思います。」卒業まであと半年ですが、バイオ技術者としての心の準備も整いつつあるようです。

byアビー