案ずるより産むが易し

廃棄物の再利用

 今日の午後、化学分析コース2年生は卒業研究でした。私が担当しているグループのテーマは「食品廃棄物を用いた環境浄化の研究」ですが、今日はこれまで得られたデータを整理しました。
 難しいと思われたテーマでしたが、これまでのところ実験は順調に進んでおり、良い結果が得られています。皆、笑顔で今後の予定などを話し合っていました(写真はその風景です)。
 グループの一人、Yさんの一言、『案ずるより産むが易し』。
 難しそうだからと諦めていたら、今の成果は得られなかったでしょう。まず、やってみることが大切なのです。そして、この言葉には、卒業研究だけでなく、他の勉強や就職活動など、様々なことを含めた、Yさんの想いが込められていたと思います。
 Yさんは平日は働きながら、週末は勉強という、ハードな生活をしています。化学分析コースへの入学には大きな決意が必要だったと思います。入学をためらったかも知れません。しかし、Yさんは入学してきました。そして先日、大手グループの分析系企業への内定が決まり、見事、希望をかなえたのです。
 Yさんに限らず、化学分析コースの多くの学生は、色々な苦労が予想される中、大きな決断をして入学してきます。その決断ができず、入学を諦めた人も居られたでしょう。でも『案ずるより産むが易し』です。まず、一歩を踏み出さないことには前進はないのです。決断なくして夢の実現はないのです。Yさんの笑顔を見て、そう思いました。
 『案ずるより産むが易し』。いい言葉を聞かせてもらった一日でした。

by水の都 明日の日記はお休みです。