学校力は学生と教員の力の結集!

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今日は毎年年末恒例の、教職員による大掃除の日。大きな学校では、清掃会社に委託するという例も珍しくありませんが、本校では清掃も職業教育の一環。精神論として「場を清める」ことも重要ですが、埃だらけの汚れた部屋で分析したデータが信頼に値するかというと、?ですね。ですから、きれいな環境を整えることは分析化学者としては当然のこと。本校では放課後、学生たちが社会人教育の一環として清掃を行い、分析化学者としての素養を磨くのです。「先生が偉そうに観察だけして、学生に掃除をさせて」教育と言えるかというと、これも?。私たちが実践してやることが本当の教育です。今日は全教職員が朝から晩までその実践である大掃除に臨みました。
ということで、今日は学生が頑張ってる姿をご紹介できませんので、先生が頑張ってる姿をお届けしましょう。まずは化学の情報提供から。本校で定期的に発行や更新をしている化学情報として、週1回発行のメールマガジン(パソコン版・携帯電話版)。また、年4回更新している化学実験情報のホームページがあります。メールマガジンは2000年から始めもう8年間続けており、すでに2冊が書籍として発行されました。最新刊が右上の写真です。そして今回は、化学実験のホームページが、大手出版会社であるPHP研究所さんの目に止まり、来年3月頃、家庭でできる実験の書籍として発行されることになりました。これもすでに10年以上続けて来たことが評価された結果として、大変嬉しい出来事です。現在は学生がいない冬休みを利用して、教員が少しずつ手分けしながら、原稿のチェックをしているところです。これがチェック前の原稿です。
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また、学校の評価として、大阪府から振興補助の内示が出ました。専門学校は大学のように、学生一人当たりいくらといった国からの補助はありません(多い大学はそれだけで百億円以上!)。そのかわり、橋下知事の改革により、大阪府が特色ある専門学校の教育内容を査定し、今年度から補助を行うことになりました。評価額は1校数十万円から数百万の間で、本校は3つの特色教育を申請しました。1つ目は、毎年夏に行っている先生向け・生徒向けの化学実験会。2つ目は学生が主体的に行っている道頓堀川の水質調査。3つ目に学生へのフォロー体制を挙げました。結果はほぼパーフェクト。学校の規模や学生数ではなく、教員や学生の頑張りが評価される訳ですから、橋下改革の好例ですね。
また、頑張る学生に指導しようとすると、学生以上に先生は頑張って当たり前。その裏付けがあるからこそ、自信を持って学生指導にもあたることができます。ちなみに下の写真は学生から教員の評価アンケートをグラフ化したもの。毎月授業ごとに学生からの評価を受け、改善すべき所は改善するということで行っています。上段3つのグラフの真ん中が私の授業評価です。
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来年はこの評価がさらに高くなって、そうなると必然的に学生の知識や技術も向上し、さらに外部からの評価も高まる。そんなプラスの循環が続くように頑張らなきゃですね!闘う牛のごとく!
by かりめろ