2008年最後の日記☆

分析化学

昨日のかりめろ先生の日記にあるように、今日は美しい校舎でお仕事ができ、とても気持ちの良い一日を過ごすことができました。しかしながら、実は本校では大掃除の後のキビシイ掃除チェックが入ります。チェック係は隅々まで美しく掃除がなされているか、またやり残しがないか・・・など、ドラマでよくある姑チェックさながら、清掃後の棚の上や窓枠などを人差し指で「スーッ」と埃チェックをするのです。私はチェック係の一人でしたが、やはり何箇所かやり残しが発見され、その場所の担当者で再度清掃を行いました。
このようなことは、一見とっても意地悪に思えるかもしれませんが、やはりきちんと清掃されたかどうかを第3者が確認するということは、分析化学の世界に通ずるものがあると思います。というのも、たとえば食品メーカーで手順通りにきちんと製造していても、何らかの不良品が生じます。それを第3者的な目で確認するのが、品質管理部門で、分析化学はその品質管理部門では欠かせない技術なのです。やったらやりっぱなし、作ったら作りっぱなし・・・ではなく、本当にその中身が適切かどうかを確認し、適切でなければ指導・改善をするという流れは、言わば私たちの学校ではとても大切なことなのです。

話は変わって、今日は卒業生が学校を訪ねてきてくれたので、その報告もしたいと思います。彼は16期生(今から約10年前に卒業)のO君で、現在関東のK和発酵フーズ(株)という食品メーカーで、品質管理の仕事をしているということでした。実は彼は今で言う生命バイオ分析学科(当時は生化学分析学科といいました。)を卒業後、学科とは直接関係のない環境分析の企業に就職しました。就職後、難関資格と呼ばれる環境関連国家資格をポコポコと取得したそうです。その後、今の食品メーカーに転職、品質管理部門で食品の一般分析(たとえば脂質、タンパク質など)を担当しており、今年で5年を迎え、後輩の指導にもあたっているそうです。
彼に、入学前に学科選択で悩んでいる方や大学と迷っておられる方がいることを伝えると、「もちろん学科によって、学ぶ専門分野は全く違うけれど、本校の最大の特徴は、大学院を卒業した方にも絶対負けない分析の技術力を身につけることができること。それさえ身についていれば、卒業後どの業界でも通用しますよ!」と力強く語ってくれました。実際、彼は現在大学院卒の方に分析技術の指導をしているそうで、大学院卒の方は分析のことをほとんど知らないということでした。彼の実体験を聞けば、この学科に入学したから絶対にその分野に就職しなくてはいけない・・・とか、ほかの分野には就職できないのでは・・・と、本校入学前に悩んでおられる方や、大学と迷っておられる方も、少し気は楽になるのではないかと思います。
一通り現在の仕事の内容などを聞いた後、校舎の見学したいということだったので、「ちょうど昨日大掃除だったので、今日はピカピカよぉ」と私が言うと、彼から「知ってますよぉ」と一言。聞けば、本校のHPやこの日記を楽しみに読んでくれているそうで、昨日の日記も見てきてくれたそうです。というわけで、この日記に登場することも快諾してくれました。これを見ている卒業生の方々!読む側から出演する側になりませんか?
(写真はかりめろ先生とツーショット!久々の再開に嬉しそうです。(^^))


さて、本年もこの日記にお付き合いいただき、ありがとうございました。年明けの2009年最初の日記更新は1月5日となります。皆様、良いお年を!

byすくろーす