授業評価と心訓と

現学年での授業は、残すところ1ヶ月を切りました。来週水曜日は年に一度の「企業紹介講座」の実施。再来週の水曜日は後期期末試験期間ということで、水曜日に私の担当する1年生の「ビジネス実務」は、月末の最終授業と今日の2回を残すのみとなりました。
「ビジネス実務」という科目名ながら、私の授業の主旨を一言で言うと、「入学当初から1年修了時まで、確実に就職に向けての意欲を向上させるもの」にほかなりません。つまり、点数が上がったとか、技術・能力が身についたというよりも、どれだけ1年生で就職活動に前向きになれたかこそが、本当の評価につながります。ですから、点数化はできませんが、担当する私とすれば、どれくらい質問や相談に学生が来るかが、自分自身の授業評価だと常々思っています。そういう点では、今日は休み時間や放課後の質問が多く、私にとっては嬉しい一日でした。
まずは○○君。自分自身で年末から企業に手紙を送り、入社したいという希望を書いたそうで、それについて企業から返信がありました。次にその企業にメールを送るにあたっての内容の相談でした。行きたい企業だけに、どういう内容にするか熟慮しているようです。
次に△△さん。大阪出身の彼女の志望企業は関東。ご両親は大阪に残って欲しいそうです。志望企業を取るか、ご両親のご希望に沿うか悩ましいところです。
最後に□□君。彼は大卒でしかも社会人経験者。本校に入学するには相当の決断をしたのは間違いありません。その相当の決断はイコール志望企業への熱意になるはず。それをどう表現するかという相談でした。
いずれにせよ、本校は2月〜3月頃、学校に届いた求人を学生に公開し、ほとんどが学校推薦で就職が決まるシステム。ここで書いた学生の活動は、その本番前のいわば自主練習です。自主練習期間でさえ、こうして多くの質問に来るということは、それだけ1年生のうちに就職に前向きになっている証拠。これからもどしどし質問に来て欲しいと願っています。

上の写真は、福澤諭吉の「心訓」。これは本校の玄関に掲示されているものです。今年の年頭は、全教職員がこれを再確認しました。社会人の先輩として、学生たちにこのような指導ができることをめざし私たちも頑張ります!
by かりめろ