これぞ体で覚える化学!化学物質の種類を香りで判別

以前、ドラ一郎先生の日記で、微生物の種類によって匂いが異なり、学生はそれをかぎ分けているという内容があったのを覚えているでしょうか?(2008年5月8日)本日の定量分析実験でも、様々な化学反応の結果生成した化学物質の種類を色と香りで確認する学生の姿が見られました。フラスコの中でどんなものが生成されたのか?というのはもちろん化学反応式で表されますが、それを本校では実際に実験において体感しますので、まさに化学を体で覚えることができ、学生は着々とその能力を高めつつあります。右の写真はうがい薬のイソジンにも含まれているヨウ素、学生曰く「病院・歯医者のにおい」。左は臭素。温泉地でもたまに見られる匂いです。これを体感することで、それらの物質が身の回りで何に使われているかもわかり、化学が一層身近に感じるようです。また、「この実験は以前やったときに失敗したから次はこういうふうに操作してみよう」とミスをしないための操作方法を自分たちで検討し、その加減を体に覚え込ませることもばっちり出来ているようでした。皆さんもそうだと思いますが、難しいことを黒板に向かって覚えるのは大変ですが、それを体感すると感覚として覚えることができます。なにより「実験は楽しい!」そうですから、楽しむことも大きな成長の後押しになっているようです。

by アビー