酸化還元滴定の実技試験

滴定操作の手元

 化学分析コース1年生の今日の授業は実技試験でした。与えられたサンプルの濃度を酸化還元滴定で求めるという内容であり、学生は皆、真剣に臨んでいました。
 入学から約9か月。学生の成長には目を見張るものがあります。ビュレットやホールピペットなどのガラス器具を扱うのですが、入学前にはそのようなガラス器具の名前すら知らなかった学生も、今では立派に使いこなしています。
 そのうちのひとり、Iくん。彼は、文系出身で仕事も文系だったのですが、人事異動で分析の知識も必要となる部署への配属となったため、働きながら勉強しようと頑張っている努力家です。化学分析コースには、彼のように平日は働きながら週末のみ通学しているという学生がたくさんいます。
 Iくんの実技試験を終えての感想は「時間制限もあり不安でしたが、無事に行なうことができて自信を持てました。次回の試験も頑張りたいと思います」というものでした。
 Iくんの入学以来の頑張りを思い出し、知識や技術はすぐに身につくものではなく一つ一つの積み重ねが大切だということを改めて思った、水の都先生でした。

by水の都