どこにでも必要、分析化学

bunseki2009-01-28

1月25日のブログでトトロ先生が学生をマラソンランナーにたとえていましたが、今日は駅伝です。

その駅伝の名前は、「化学実務駅伝」。企業の方に本校に来ていただき、毎日勉強している化学が企業でどのように実際に使われているかを話していただく企画です。今日の第16走者は、(株)松田ポンプの方でした。

(株)松田ポンプは、工業用のポンプを作っている会社ですが、ポンプの製造に化学が関係するのかと不思議に思われるかもしれません。もしかしたら、本校の学生でもそう思っていた学生もいたかもしれません。しかし、ポンプといっても酸やアルカリ性の溶液、溶けた金属を吸い上げるすごいポンプです。そのためやわな材料を使っていたらすぐに壊れてしまいます。そこで、どんな材料を使ったら良いか決めるために分析化学が不可欠なのです。

一見化学と関係ないと思うようなことでも、この講演を聴いて何でも物を作るときには分析化学が不可欠な関係だということを改めて認識できました。そして一年生は、ちょうど就職活動を始めたところなので、いかにも化学を使っていますという会社だけでなく、より多くの企業のことを調べてみようという刺激になったようです。

さらに今日の講演では、(株)松田ポンプに就職した本校卒業生の方が講演してくださいました。講演の内容からは、分析の現場で非常に活躍している様子が伺えました。

しかし、卒業したのは、まだ2年前です。もし普通に大学に進学していたとするとまだ卒業を目前にした4回生です。そう考えてみると、まもなく卒業する2年生もそうですが、目標を持っていると非常にしっかりした社会人になるのですね。

by めざせ!関西人