第10回授業で使える化学実験会 報告!

連日このブログでもご紹介しておりました通り、大阪府教育委員会大阪市教育委員会そして堺市教育委員会のご後援をいただき、「授業で使える化学実験会」が本日開催されました。
この実験会では、主に高等学校の理科の先生を対象とし、少しでも授業に実験を取り入れていただくことで、理科好きの生徒が増えれば・・・ということで「授業で役立つ実験の実施と情報交換」を目的として毎年この時期に行い、今年で10年目を迎えることになりました。これもひとえにこの実験会を毎年楽しみにしていただいております先生方のご支援の賜物だと思います。先生方には大変感謝申し上げます。

さて今年も大変多くのお申し込みを頂き60名の先生方にお越しいただきました。暑い中、湯気の出るような実験もありましたが、先生方は果敢に取り組まれ、またそのあとの実験情報に関するディスカッションでも熱い情報交換が行われていました。ご参加いただきました先生方にはお礼申し上げます。
ただし、6月の時点で既に定員50名に達してしまい、結果、60名まではお受けすることにしましたが、それでもキャンセル待ちの先生方が出るという状況で、本日お越しいただけなかった先生方にはこの場をお借りしてお詫び申し上げます。

そこで、今回お越しいただけなかった先生方のためにも、実況中継方式で本日の様子をご紹介したいと思います。

まずは開始前から。。。
先日のブログにもありました通り、開会に向け、会場は準備万端です。
先生方のいない教室はやっぱり何だか寂しそうです・・・。

1人、2人と徐々に会場内の座席は埋まり、お迎えする私たちのテンションも段々上がってきました。そして開始時刻の10時には下の写真のような状況に(^^)!本校校長より開会のご挨拶をさせていただきました。


実験に関する全体説明の後はいよいよ実験です。今回は昆布を使った実験テーマが2つあり、1つの材料で2つの実験ができる組み合わせを考えました。まずはそのうちの1つ「昆布には“アイ”がいっぱい!」という何ともハートフルなタイトルですが、“アイ”というのは実は元素記号のI、つまりヨウ素のことで、昆布に豊富に含まれるヨウ素を取り出し、ヨウ素デンプン反応で確認するという実験でした。写真はトロロ昆布を灰化しているところです。


そして2つ目の昆布実験「トロロとイクラは親戚!」。とろろ昆布のアルギン酸を使って人工イクラを作ろうという実験です。実験室は何だか酢昆布のにおいで充満!!!していました。先生の中には「これ食べたいなぁ」という声も上がっていました。


続いての実験は「何で出来てる?蛍光ペン」。蛍光物質のフルオレセインの合成実験です。暗闇で紫外線を当てるとボワッと光る瞬間には、先生方からは「おぉーッ!」という歓声が上がっていました。かなり美しい黄色です。


次に「プラスチック表示の疑惑を暴け!」という実験。リサイクルナンバーなしでもプラスチックの種類が分かるエコな実験でした。


最後にご紹介するのは「冷めたお湯が沸騰するって・・・!」という実験。減圧下での水の沸騰や減圧を利用したいくつかの実験を行っていただきました。5つの実験の中ではもっとも歓声が大きかった実験かもしれません。


実験室は大変活気に満ちた状況で、5つのテーマを満喫いただきました。また、実験の合間には展示物コーナーでお楽しみいただきました。


実験終了後は、酸化還元や物質の三態など、先生方のご希望の各単元に分かれた分科会形式で実験に関するディスカッションを行いました。先生方の中には、実際に授業で使っておられる器具やプリントなどをご用意いただき、さらには先生方の前で発表を頂いた先生も! 先生方ありがとうございました。


すべてのプログラムが終了し、お帰りになられるかと思いきや、ディスカッションが再燃し、会場内は、一見バーゲンセールのような賑わいで、名残惜しそうに会場を後にする先生が多く見受けられました。先生方お疲れさまでした(^^)/~ 今回得られた情報をもとに、夏休み中に試行錯誤され、新学期には早速授業に反映いただければ幸いと存じます。


さて、明日は中学・高校生および引率の先生方の実験会「すぐできる!なるほど・ザ・化学実験会」があります。昨日のブログにありました通り、本日は先生相手に燃えましたので、明日は先生と生徒相手に燃えますわよん。
byすくろーす