後期実験スタート!

 化学分析コースの1年生は、本日から後期実験の定性分析実験のスタートです。
といっても、いきなり実験ではなく実験ガイダンスをしっかりと行いました。
 定性分析とはある物質がどのような成分から出来ているかを決めるものです。この定性分析実験では、全24元素を6つのグループに分け、系統的に分離する方法を学び、さらにそのグループ内での元素を分離検出する操作を実験を通して習得しています。今日はまず、実験を安全に行うにあたっての心得や試薬の取り扱い方、廃液処理法、定性分析の基本操作について話を行った後、系統的に分離するための操作の重要ポイントについて講義を行いました。実験の心得や基本操作は1年生のはじめにもガイダンスしましたが、定性分析実験では、数多くの試薬を使用することから再度ガイダンスしました。既に実験で体得していることでもあり、講義内容に飽きが来ないか心配しましたが、今までの実験とは少し勝手が違うことが分かったのか、今まで行ってきた実験操作や安全について自分なりに再確認し、懸命に注意事項をノートにまとめていました。


 また、系統的分離操作の重要ポイントの説明では実際に器具や薬品を用いた演示を行いましたので、皆食い入るように操作を確認し、中には上手に絵を書いてポイントまとめている学生もいました。
 実験ガイダンスは、今回だけでなく数グループの系統的に分離実験が終われば、また次の数グループについて、じっくりと重要ポイントをガイダンスします。そのころには今日以上に理解が早まっていることでしょう。定性分析実験はなかなかテキスト通りの結果でない場合があり、はじめは嫌になりそうな学生も出てきますが、これがまた回が進むに連れて、分離操作や確認操作のコツがつかめてくると、はまってしまいます。さて、最初にはまるのは誰かな!?

by トトロ