一番精度の良い実験。

今日から1年生の定量分析実験が本格的に始まりました。今日の内容は「重量分析」です。重量分析は溶液の体積の影響を受けないため、定量分析の中でも、もっとも精度の良い実験ができます。では、ホントにそうなのか実験をしていきましょう。
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今日の重量分析はモール塩(硫酸第一鉄アンモニウム)という物質に含まれている鉄の量を求める実験です。モール塩は綺麗な緑色の結晶なので最初は薄い緑色の溶液ですが、硝酸を入れると黄色くなり、アンモニアを入れると今度は赤茶色に変化してきます。
加える液体によって次々変化を見せるビーカーをみんなは興味深〜く見ていました。
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これをホットプレート上で加熱してやると、できた物質がお味噌汁のようにもわもわっと広がり、そのうち沈降していきます。今日は、ルツボの空焼きとこの赤茶色の沈殿をろ過するところまでが範囲でした。次週はこの沈殿を全部燃やして酸化させて残った酸化鉄の量を求めます。
前期に比べると、必要となる計算なども少し難しくなってきていますが、わからない点はどんどん質問に来てください。そして分析化学のスキルとどんどん身につけていってくださいね。


by ドラ一郎