2年生の卒業研究、最初のヤマ場も近づいて…

・今日は二年生の卒業研究、どんどん進めてます

 今日は資源分析化学科と有機テクノロジー学科2年生の卒業研究を覘いてみました。実験室では各班がそれぞれ自分たちの研究テーマの遂行にむけて動いており、活気に満ち溢れている感じです。この班はトマトからリコピンという色素を抽出しています。リコピンはトマトの赤色の素になる色素の一つです。トマトをペースト状にし、このあと有機溶媒という液体を加えることで、色素が抽出されます。

次の班はほうれん草から葉緑素を抽出しています。葉緑素は、名前の通り、葉っぱの緑色の素になる色素で、クロロフィルとも呼ばれています。この班では、この葉緑素をさらに加工して、葉緑素を原料とした新しいプラスチックを作る試みがなされています。今は原料の葉緑素を抽出しています。トマトと同じくペースト状にして…、

そこへ有機溶媒を加えると、その液が鮮やかな緑色になりました。

しかし、その状態では、葉緑素の他に、βカロテン(ほうれん草にはたくさん含まれてます、赤色をした色素)など様々な色素がごちゃまぜになっているのです。

そこでこの液体を上の「カラム」と呼ばれるものに通せば、純度の高い葉緑素の完成です。


ここでは、「蒸留」という操作をしています。水やアルコールの他、色々な液体の純度を上げることができます。

ちなみにウイスキーはビールを、ブランデーはワインを蒸留して、アルコールの純度を高くしたものなんですよ。

卒業研究は、来月にはその進捗状況を報告する「中間発表会」が実施されます。その報告日も間近に控えて、失敗、成功を繰り返しながら、みんながんばっていました。最初のヤマ場、みんなで乗り越えましょう!

Byあおひげ