光で濃度測定!

本日は資源分析化学科、有機テクノロジー学科1年生の機器分析化学実験が行われました。現在の分析化学の根幹ともいえる分析機器、それらをマスターするための実験です。今日は高速液体クロマトグラフ、原子吸光分析装置、そして紫外可視吸光分光器を紹介します。


高速液体クロマトグラフは、12月4日のブログで紹介されていますので、詳細ははぶきます。今日もビタミンCの定量分析が行われていました。食品や製薬、化粧品に関係するお仕事にはもう必ず必要な分析装置ですよね。

続いて、原子吸光分析装置。ドラ一郎先生が丁寧に教えてくださっていました。


金属を燃やすと、金属の種類それぞれに固有の色の炎がでます。食塩が燃えると黄色の炎が出ますが、これは食塩(成分は塩化ナトリウム)に含まれる「ナトリウム」の炎が黄色に発色するからなんですよ。これを炎色反応というのですが、この装置はその炎色反応を利用して、水の中に含まれる金属を測定することができます。すごく微量の金属を検出することができ、お風呂一杯の水の中に含まれるひとつまみ分の塩の濃度も判別できます。

最後に吸光分光計。


これは液体の色を分析する装置なのですが、色を分析することで、液体に溶けている物質の濃度や、どれだけ水が汚れているかも分析することができるのです。特にこの実験では、学校の前を流れている大川の水を実際に採取し、その水がどれだけきれいか(濁っているか)を、この装置で判別していました。古い装置を実際に分解して、中の仕組みまで解説していました。古い装置も新しい装置も原理は一緒、そのことに学生たちも一様に驚いている様子でした。

こちらが実際の装置全体。でもこの中身は上の写真と変わらないんですね。

こうして、1年生から、このような分析機器の基本から楽しく、しっかり学ぶことで、将来、最新の分析機器を扱うようになっても、対応が簡単にできるようになるのですね。


byあおひげ