光るDNAにみんな夢中!

・2階の実験室にて
 本校には講義を行う「講義棟」と、実験室がある「実験棟」にわかれていることは以前にも紹介しました。実験棟には各階に大小様々な実験室がありますが、今日は2階の実験室の様子を紹介いたします。複数の学科が集まって実験のできる大きな実験室もありますが、この実験室は、各学科単位、あるいは学科をさらに班に分けて実験を行う時に使用します。各実験室にはそれぞれに異なった機器が置いてあり、用途によって使い分けています。
この実験室では、ドラフトと呼ばれる大型の換気設備があり、さらに微生物を育てるのに必要となる滅菌装置なども置いています。


このグループは、2年生の生命バイオ分析学科の実験班のようですね。みんなシャーレを覗きこんでいます。このシャーレの上には、大腸菌から取り出したDNAが乗っています。みんな、自分たちが培養した大腸菌のDNAに興味深々の様子です。

このオレンジの液体は、DNAに触れると蛍光を発する薬品です。

上の写真の中央部、黄緑色に発光しているのがわかりますか!?
これが大腸菌のDNAです…、といっても、かなり小さなものですね。

こんなミクロの世界の実験なので、みんなそれぞれが操作に集中していました。


一方、ドラフト付近では、1年生の定性分析実験が行われていました。

写真がドラフトです。ドラフトの内部では強力な換気扇が稼働しており、ドラフトの外部に空気を漏らさない仕組みになっています。さらに、換気した空気は、屋上の空気洗浄設備で洗浄されて、無害で無臭の状態で外に排出されます。

今ドラフトの中にある試料も、臭いの強いガスがでています。このガスがでなくなったら操作終了です。特殊な濾紙をあてて、色が変色すれば、まだガスがでているのですが…。

まだ出てますねー。まだしばらくはドラフトから出すことはできませんね。

今日も、ドラフトを使った実験操作や、DNAを取り出すようなミクロな操作など、学生たちはまた一つ、実験棟で新しい技術を手に入れていました。卒業するころには、たくさんの技術を身につけて、分析化学者として巣立っていくんですね。

byあおひげ