美しい海の再生を目指して奮闘中!

以前のブログでドラ一郎先生も研究の様子を書かれていましたが、後期から卒業研究が本格的に始まりました。
今日は卒業研究の時間を利用して、研究に必要な「アマモ(海草)」と海底土壌のサンプリングのため学生達と一緒に大阪南部の貝塚市にある二色の浜へ行ってきました。この研究は3年前から行っており、本校の学生だけではなく他団体の方(企業、NPO、専門学校2校)と共同で研究をしています。
通常アマモは水質の綺麗な海に自生しており、人工浜に生育しにくいことから、美しい海の象徴とされています。なのになぜか、人工浜である二色浜に生育していたのです!!この理由を解明し、美しい海を増やしていこうという目的でこの研究は始まりました。
本校は分析化学の学校であるため、この共同研究の中で海底土壌の分析を化学的な視点から行います。
全員集まって打ち合わせをした後、いざ出陣!!
その前に実際に潜り、海底を調査していただく専門学校の皆さんと、本校学生で記念撮影をしました。

今回は初めて本校の学生1名がサンプリングのボートに同乗させていただきました。
 
約3時間、調査とサンプリングが行われました。

終了後には全員集まって海底の様子の報告が行われ、今後分析をするために必要な情報を沢山いただきました。また、初対面ではありますが学生同士でも意見交換を行い、学生間の交流も少し深まったようです。皆さんお疲れ様でした。

さてさて実際にサンプリングしていただいたアマモはというと、15cm程度の長さのものでした。時期によりますが、アマモは長いもので1mくらいまで成長します。今年の夏は暑かったこともあり、あまり長く成長しなかったようです。サンプリングしていただいた海底土壌とアマモはそのまま学校へ持ち帰り、いよいよ来週から分析を開始します。
 
実験室で分析をしていると、サンプリングをした周辺環境を忘れてしまい、分析対象物だけに意識を集中させてしまいがちですが、実は分析をする上でサンプリングをした環境を知ることは重要なのです。
今回引率した学生達は、分析化学の役割や分析する目的を十分に理解し今後卒業研究に取り組むことと思います。
美しい海の再生を目指して頑張りましょう!!

byせんぱい