ジャイコとアルミサッキ

今日は生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科のバイオ科学実験の担当でした。今日のメニューは微生物の観察と同定試験です。

まずは、学生たちが先週培養した微生物の肉眼観察。今回培養した微生物は大腸菌酵母、麹カビの3種類でした。
特に美しく培養されていたのは生命バイオ分析学科のF君の麹カビ。私が「うまく出来たねー!写真撮らせてよー。」とお願いすると、彼は「ホンマですか?!めっさ嬉しい!」とテンションが一気に上がってました。
写真のとおり、確かにきれいな一つの大きなコロニー「ジャイアントコロニー」(略してジャイコ。。。)ができてますよねぇ。学生たちは口々に抹茶みたい〜と言いながらまじまじとカビをかなりの至近距離(笑)で見つめていました。

次に、学生達には酵母のシャーレを開けてにおいを嗅がせました。最初は微生物のにおいを嗅がされる・・・という感じで、学生たちも乗り気でなかったようですが、彼らの期待をおおよそ裏切り、とっても良い香りが。。。そうです。
酵母は言い換えれば、皆さんの身近にあるイースト菌や酒酵母。パンやお酒のホワっとした発酵食品特有の芳香がするのです。このにおいは、培地の中の栄養素であるブドウ糖酵母によってアルコールに変えられた証。あんなに乗り気でなかった学生たちも「うわーええ匂い〜。」と言ってクンクン嗅いでいました。

また、顕微鏡観察では、肉眼で見るのとまったく異なる異次元の世界のような感覚に見舞われ、顕微鏡の魅力にとりつかれたように、学生たちは顕微鏡を覗きながら口元がにやけていました(笑)。こうして好きなことを勉強できる幸せに浸って、楽しんでいる学生たちを見ると、教えている私までとってもHappyな気持ちになりました。

実験が終了し、教務室に戻ると、准講師のE先生からフィンランドのお土産を頂き、教務室内では、「わーい!わーい!」というムードが漂っていました。しかし、E先生の「このお菓子は大変珍しいお菓子で、誠に奇妙な味がします(笑)。現地の子供達はそれを何食わぬ顔で美味しい美味しいと言って食べているんですよ。ハッハッハッ。」という聞いてはいけなかったような丁寧な解説があり、先生方の伸ばしかけた手が徐々に引っ込んだのは言うまでもありません(笑)。
実はこのお菓子の名前は「サルミアッキ」。多分ご存じの方もいらっしゃると思いますが、教務室内でもせんぱい先生が食べたことがあるということでした。

恐る恐る食べてみると。。。味は、下の写真の講師陣の顔でご判断ください。
実は、本校が毎週金曜日に配信している携帯版メールマガジン『ミニくる♪週刊化学マガジン』や『podcast〜音で聴く化学〜化学one minute情報!』でもこのお菓子のことについて触れていましたが、お菓子の中には塩化アンモニウムが入っており、本当に独特の味がしました。E先生。。。ご、ごちそうさま、で、でした。。。

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byすくろーす