思いで支えられる 思いで支える

下でさわやかに笑っている学生たち。彼女たちは、誰に向かって微笑んでいるかというと、それは実は、「自分たちの出身高校の後輩たちに向けて」、そして、「お世話になった高校の先生に向けて」です。


近日私たち教員が彼女たちの高校にご挨拶に伺うということで、「先生や後輩にお見せする写真をとってもいいかな?」というと、快く笑顔を向けてくれたのでした。そして預かった後輩へのメッセージが以下の通りです。

(写真中央の左、生命バイオ分析学科2年 Kさんです。)「今、私はこの日本分析化学専門学校で、高校時代から興味のあったバイオを楽しみながら勉強しています。化学の知識も実験の技術も入学時は全然なかった私も、今は友達とワイワイ休み時間ふざけながらも授業や実験は集中!で、気づけばもう2年生。何も知識がない分、勉強すればしただけ成長が実感できた気がします。化学に興味を持ったきっかけが、高校の時に行った食品実習でしたが、皆さんも、何かに興味を持つきっかけはいろんなところで見つけることができると思います。皆さんにとって、今大切なのは、しっかりと自分にあった進路を見つけること。そして、高校時代はやりたいことをたくさんして、ぜひ思う存分高校時代を充実させてくださいね!頑張ってください。」


こうやって預かったメッセージは、高校の先生を通じて後輩たちに伝えられることになります。

そもそも、彼女たちがここまで歩んできた中では、多くの人の思いに支えられてきたことと思います。私がとある高校の先生をお訪ねした時、「私の教え子に『ずっと見ているから頑張れよ!』と伝えてやってください」とメッセージを頂いたことがありました。それも1度や2度ではありません。そういった言葉を学生に伝えると、ちょっと照れくさそうにしながらも、とても嬉しそうに、勇気づけられたような顔をします。本当に学生たちは本校入学前、高校の先生方の熱い思いに支えられてきたのだなと、感じてきました。そんな学生たちが、今度は先輩として、後輩たちにメッセージとして思いを伝えようとしています。それは同時に、お世話になった先生たちへの「元気にしていますよ!」のメッセージでもあります。しばしば体験入学等でお会いした高校生が「この学校に入学した先輩にいろいろアドバイスしてもらって今日参加しているんです」と言われることがありますが、「思い」は一番人の心を動かし、身体を動かさせるものなのだな、と感じました。

本校には、いつでもそこかしこで活き活きと実験に取り組む学生たちの姿があります。楽しそうな笑い声が聞こえます。そんな学生たちを見ていると、いろんな思いに支えられて入学してきた学生の、その周りの方たちの思いにも応える指導をしっかりこちらもしなくては!と気が引き締まる思いがするアビーでした。

byアビー