「化学者」の仕事を知ろう!職業体験学習

皆さんは、進路はどのように決定しましたか?将来どんな仕事に就きたいかを考え、それを実現するための学校選びをするのではないでしょうか?しかし、世の中にはとても多くの「仕事」がありますが、選択する際の選択肢は、どうしても自分がそれまでに見聞きして知っている数少ない職業の中から選んでしまいがちです。そこで、できるだけ多くの仕事に触れ、正しくその仕事のことを知り、ぴったりの仕事を選択すべく、またその意識を高めるために、多くの高校では職業体験学習が実施されるようになりました。

本日、私アビーは大阪の興國高校に伺い、職業体験学習の開催に参画してきました。ここでは様々な専門学校、大学の先生方がブースを開き、それぞれの専門分野がどのように職業とつながるのかを職業体験を通して理解していただきました。漠然としかイメージされていない「化学者」という仕事が社会でどのように活躍しているかを知っていただくため、化学講演と簡単な化学実験を実施しました。

まずは「化学・バイオ・環境の勉強や技術が、どのような職業につながるのか」というテーマの講演でしたが、皆さん時折頷きながら熱心に聴講されていました。当校から本校に入学し、化学者としてすでに活躍している卒業生もいますし、化学者は決して遠い存在ではないこと、化学は決して難解な世界ではなく、毎日目にする身近な物すべてに関わっていることをご理解いただきました。

そして、実験開始!まずはありふれたものを使って簡単にできるマジックをしましたが、生徒の皆さんからは良いリアクションをいただき気持ちが高まったところでそのマジックをを応用して、様々な食品の主成分を分析する実験に移行しました。実験そのものは手軽ですが、「分析化学の本質」を体験していただいたわけです。

たった一時間の職業体験ではありましたが、生徒さんの感想は、というと、仕事の内容をご理解いただく共に、化学者になったらこんなことがしたいなぁと思いを膨らませておられたようでした。感想の一部を以下に掲載いたします。
 ・自分たちの生活の場に、こんなにも化学やバイオがかかわっているとは思わなかった。
  化学者というもののイメージがかなり具体的になりかなりためになった。
 ・実験は突然色が変わって楽しかったです。
 ・化学はいろんな分野の仕事に関わっていることが印象的だった。
 ・鉄道車両の開発をしてみたいと思いました。
 ・講演も実験もすごかった。
 ・新しい商品の開発や、人のためになるようなものを作ってみたいと思いました。

今日対応させていただいた生徒さんは高校1年生。これから先、生徒さんは進路決定までに多くの仕事を模索することになると思います。正しくたくさんの仕事を知っていただき、ピッタリの仕事を選択してほしいと思います。

by アビー