今年の授業・実験も残り一週間!

 今日を入れて、今年の授業・実験も残り一週間となりました。1年生は今年の4月に入学して、もう8ヶ月が過ぎようとしています。また、2年生は卒業研究が佳境を迎え、結果が出てる班、出てない班それぞれベストを尽くして今日も頑張っています。

・実験室にて
 1年生の生命バイオ分析学科・医療からだ高度分析学科が「定量分析実験」を行っていました。

 試料の中の成分が「どれだけの量」入っているかを正確に分析する技術を身に付けるこの実験、「分析化学」の基礎の基礎と言ってもいい技術ですが、みんなもう自分で判断しながら実験を進めている様子でした。

「この溶液のpHはこれでいいですか?」と聞いてくる医療からだ高度分析学科のN君(手前の学生)。pHとは一般に「ペーハー」と呼ばれているもので、酸性・アルカリ性を判断する数値です。

このpHは「pH試験紙」を使って判断できますが、もうそんな事は彼らにとっては当たり前。試験紙を駆使し、目的のpHに試料を調製し、実験をどんどん進めていました。

滴定をする手つきも、もう一人前ですね。非常に頼もしいです。


・資料室にて

 放課後の資料室は、外の寒気と反して、熱気に包まれていました。今日の1年生はレポート作成と授業の復習、2年生は卒業研究に取り組んでいました。

 奥に座る男子学生2人が1年生、手前側に座る学生が2年生です。
来週には授業も終了し、冬期休暇に入ります。1年生は冬期休暇に入る前に今年行った実験のレポートを完成させたいようです。写真の学生2人は、黙々とレポート作成に取り組んでいました。資料室には教員や他の学生も多く、疑問点もすぐに解消できるため、レポート作成にはうってつけの環境です。
 また、授業の疑問点も来年に持ち越さないように、積極的に私に質問してくる学生もたくさんいました。「ヘスの法則を教えてください!練習問題を出してください!」と1年生有機テクノロジー学科のHさん。問題を出すと一気に解き始め、自分の不理解だった部分がどんどん明確になっていきました。理解度も深まり、「これでもう大丈夫です」と安心した様子でした。

 2年生は卒業研究の真っ只中です。昨日のブログでも紹介されていたと思いますが、今日は有機テクノロジー学科と資源分析化学科の学生が取り組んでいました。有機テクノロジー学科の学生は主に「プラスチック」に関連する研究を行う班が、実験データの解析を行っているようです。

 測定データと参考資料を見比べながら、その結果をパソコンに入力している有機テクノロジー学科のI君。「今まで駄目だと思っていたデータも、少し工夫して測定しなおしてみると解決しました!」とデータを見せながら満面の笑顔で話してくれました。いろいろ試行錯誤して、ついに新しいデータを得られたときの喜びは格別だと思います。この経験がまた本校卒業後、社会人となっても活躍する原動力となるのです。
 また、資料室の前の机でも会議をしている班が…。

この班はせんぱい先生が担当する班、ついに実験結果が出揃ったとのこと!もうあとはデータを整理して、結果を導き出すだけですね。でも実験が終わってから、その結果を「分析」していくところからがむしろ卒業研究の「肝」と言っていいと思います。この結果の分析で、研究内容の良し悪しが別れてくるんです。

今はホッとした様子で談笑していましたが、数分前まではせんぱい先生と入念なディスカッションを行っていたみたいです。

 みんな今年に学んだものをまとめる作業に奔走している様子でした。しかしここで頑張っておけば、新年からまた新たにスタートダッシュを切ることができます!殊にのラストスパートもあと一週間、寒さに負けず熱く頑張っていきましょう。


・本校も技術協力した「世界一受けたい授業」、明日放映!
以前のブログでも紹介していますが、本校が技術協力(すくろーす先生が大活躍?した)「世界一受けたい授業日本テレビ系列)」が‥‥、

明日の19:00から放映されます!(一部の局では時間等が異なる場合もあります)


理科担当のベッキー先生の「化学分野」のアシスタントとして、すくろーす先生も東京のスタジオで活躍してくれていました。

(その時のブログ内容はこちらから!→http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20111114

どんな実験が出てくるか…、乞うご期待!です。


by あおひげ