分析機器は測定だけじゃない!メンテナンスも!

私の卒業研究の担当は2班ありますが、そのうちの1つ、先日のブログでもご紹介した
『大阪のにおいに関する研究』で使用する『におい識別装置FF2A』について、
この夏休みを利用して、測定の原理や操作方法について指導を行っています。
※先日のブログは以下をご参照ください。
「『大阪のにおいに関する研究』いよいよスタートしました!」

使用する前には、まずは分析機器が正常に稼働するかどうかを確認する必要があります。
しかし、いくら装置内部を洗浄してもブランク値が高く、
このままでは測定できないという日々が続いていました。

そこで、原因を探るべく、共同研究でお世話になっており、この装置の開発者である
島津製作所の技術者の方と連絡を取り合いながら、本日やっと異常の原因を突き止めることができました。
そして、問題となる部分を修復することで、正常なブランク値を得ることができました!! 
写真はその瞬間で、卒業研究班の班員が歓喜に酔いしれているところですw


今回の一連のことで、夏休み中に行う予定であった実験は9月以降に持ち越しとはなりましたが、
結果的には、様々な要因のうち、疑わしいものを一ずつ確認し、
原因を探るトラブルシューティングの過程を、彼らは勉強することができました。

お膳立てがなされて、いつでも測定出来るという形よりも、こうしたハプニングも、
実は就職してから企業で即戦力となるためのトレーニングになると思います。
問題が生じたときは、「勉強ができる機会ができた!」くらいの前向きな気持で
これからも取り組んで欲しいと思いました。