企業で活躍する分析技術者

今日は就職関連行事の一つである化学実務駅伝が本校で行われました。

化学実務駅伝は、企業の現場で化学がどのように用いられ、活用されているのかということをご講演者から「現場の声」を学生達が聴くことで、学生達が今学んでいる化学の面白さを知るとともに、これからの本校での化学教育の充実を目的として行われています。

今回は第27走者として、太陽鉱工株式会社の赤穂研究所所長の吉永様と本校29期卒業生の海宝様にご講演いただきました。
太陽鉱工株式会社では、モリブデンバナジウムの抽出や精製、フェロアロイの製造や希土類元素化合物・ジルコニウム化合物の製造など、非鉄金属レアメタルの製造・販売が行われています。
言葉だけで聞くと我々の生活とは全く関係のない物質と思われるかもしれませんが、これらの非鉄金属レアメタルは、鉄道、航空機、携帯電話、スプーン等々、私たちの生活と切っても切れない物質なのです。

それらの製造業務において、学生達が今学んでいる分析化学がどのように用いられているのか吉永様よりご講演頂きました。
「分析化学は、太陽鉱工株式会社において品質保証課で使われており、製造した商品の成分分析値チェックを行っている。」、「その成分分析値が商品の売価にも直接関わるため、企業の信頼性に影響がある非常に重要なポジションで、その責任も重い」とご講演頂きました。

このご講演を聴いた学生達は、今学んでいる分析化学の知識・技術の重要性を理解したと思います。