合金の成分を解き明かす!カラフルな溶液にわくわく

さて、続いてレポートするのは2年資源分析化学科の学生実験の様子。
「先生、めっちゃ綺麗な色の溶液がありますよ。」と
カメラを持ってウロウロしている私アビーに、学生が声をかけてくれました。
学生の手元を覗いてみると・・・確かに!

まるでオレンジジュースや紅茶のような色だねぇ!などと話していましたが、
実はこの色の正体は、ニッケルやクロムなどの金属溶液の色です。
もともとは下の写真のようなステンレス(包丁などの素材でもお馴染みの合金です)
から抽出したものだそう。
一種類の金属だけでは問題となってしまう腐食性や強度をより強化するため、
先人化学者たちは、複数種類の金属を様々な比率で配合し、合金を作り上げてきました。
今日の資源分析化学科の学生たちは、このような金属の分析をする勉強をしていたのでした。
このような技術がしっかりと身につくことで、
金属材料の分析はもちろんのこと、例えば川の中の重金属の分析といった、
環境問題解決の現場で活躍することができます。


それにしても、このようなカラフルな色の変化が見られるのは
化学実験の醍醐味!
学生たちも色の変化を楽しみつつ、真剣な様子で実験をしていました。