実験の技術を磨く

分化祭に向けて盛り上がりを見せているところですが、
その一方で、学生たちはしっかり勉強もしています。
実験棟では、生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の
1年生が定性分析実験を行っていました。

定性分析実験とは、試料の中に含まれる色々な金属イオンを、
様々な方法によって、分離・確認する実験です。
この実験では、実験方法を学びながら、
色々な器具や試薬の取り扱い方も学ぶことができます。
実験を始めた頃は、この実験を難しいと感じる学生もいますが、
1つずつ順を追ってゆっくりと操作するので、
初めて操作する学生も結果を出していきます。

これまでの実験では、
金属イオンの性質で分けたグループごとに、
分離や確認の方法を修得してきました。
今日は、これまでの復習として、色々なグループの
金属イオンが含まれた試料を測るために得た技術を
結び付けることを行いました。
つまり、より実践的になったとも言えます。


みんな試行錯誤しながら、真剣に実験中です。


色変化で金属イオンの確認中。

「先生、色が変わった!」という喜びの声に振り向くと、
生命バイオ分析学科1年生のHさんでした。
金属の確認にてこずって、実験担当のアクア先生にヒントを聞き、
何度か試行錯誤して、目的金属の確認をすることができたようでした。
「なかなかうまく確認できない金属がありましたが、
アドバイスを聞いて、何度もテキストを見直して
操作を繰り返すことで、確認することができました。」
と嬉しそうに話してくれました。

その他にも、生命バイオ分析学科1年のT君やY君は
「これまでのテキスト通りの実験と違って、
自分で考えて、試行錯誤しながら実験するのが
とても楽しいです。」
と異口同音に話してくれました。

実は、次回の実験で、この実技試験が予定されています。
でも、今日の様子を見ていると、それぞれに苦手としていた
ところも確認できた様子でした。
今日の結果をしっかりとまとめて、実技試験を乗り切りましょう!


by みなと