目で見て、体感して学習、企業見学会

今日、1年生と2年生は学校から出て、企業を見学させていただく「企業見学会」に参加しました。
企業見学会は年に数回実施しており、企業で活躍している分析化学者の姿を実際に見せていただきます。
普段、学生たちが本校で学んでいる知識や技術が、企業でどのように役立てられているかを学ぶ大切な機会なのです。

ぽてと先生が2年生を引率して見学させていただいたのは、株式会社マスターです。
株式会社マスターは、創業85年の石鹸の企画・製造・販売を行う石鹸メーカーです。
主に固形石けんを製造されています。
化粧品・石鹸メーカーからの受託製造もされており、自社での商品開発も行われています。

こちらで製造されている石鹸は色々なところで使われています。
例えば、旅行先で宿泊したホテルや旅館の洗面台に設置されている
石鹸のほぼ8〜9割は、こちらの企業で製造されているようです。

さて、企業に着くと、早速、会社説明をして頂き、社長様からのご挨拶も頂きました。

こちらの企業には、29期生と31期生の卒業生が活躍しています。
見学した2年生は32期生ですので、特に31期生の卒業生とは、学校生活も共に過ごしていました。
そのため、身近な先輩が活躍している企業を見学できるということを楽しみにしている学生もおりました。

社長様からも、先輩が頑張って企業で活躍してくれているというお言葉も頂きました。
実際に、29期卒のIくんは、企業のホームページにも載っており、
商品開発で成果を上げたことで、社内で社長様より表彰頂いたそうです。
これが企業のホームページで使用されている写真です。

また、2年前に、すくろーす先生とぽてと先生が訪問した時の様子も
こちらのブログ↓に載っていますのでご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20121009

工場の中は、撮影禁止のため写真は撮れませんが、
実際の製造ラインや試験室をじっくりと見学させて頂きました。
また、試験室の中で、仕事をしている先輩を見た学生たちは、将来の自分達の働く姿と重ね合わせているようでした。

最後には、もう一度、社長様に質問時間を設けて頂きました。
企業のことや就職のことなど、僅かな時間でしたが、学生にとってはとても有意義な時間を過ごせたようです。


また、あおひげ先生はポリスチレンなどの高分子材料を取り扱われている
株式会社三井化学分析センターに学生を引率しました。

こちらの企業では、石油化学、高分子化学の最前線を見せていただくことができました。
普段は有機化学や工業化学といった授業で学んでいる内容を実際に目で見て知った学生たちは
一様に目を輝かせていたそうです。
残念ながら、工場内の写真は企業秘密のため、撮影不可でした。

1年生を引率したせんぱい先生は、今池水みらいセンターに行きました。

写真に写っているのは、卵型消化槽といい、汚泥を微生物の力でメタンガスに変える装置です。
この装置で発生したメタンガスは、焼却炉などにも用いられるそうです。
学生は、興味津々に何故卵型なのか現場の方に質問したそうです。
理由は、卵型がもっとも効率の良い形のためだそうです。
こちらの施設を見学させていただいた学生は、身近な下水や雨水が どのように処理されているのか理解でき、
これから学ぶ環境に関する授業に役立ったと言っていたそうです。

今日は、企業で働かれている先輩の姿を見て触発された2年生、これから学ぶ分析化学の知識や技術が
公的機関や企業で役立てられていることを知った1年生を紹介しました。

by バッテン