新しい製品を、自分たちの手で世の中へ!〜研究開発について知ろう〜

本校の学園祭である「分化祭(分析化学のお祭り)」まであと5日!
学生たちは、お昼休みや放課後にはクラスメイトと企画について打ち合わせをしたり
また、先日に引き続きビラ配りをしたり、と準備に余念がありません。
学校全体が、どこかワクワクソワソワした空気に包まれています。

そんな中、私アビーが放課後に教室を見回っていると、
何やら真剣な様子で話し合っている3人組を発見。
医療からだ高度分析学科(4年制)の3年生でした。
分化祭の準備かな?と思い、覗き込んでみると、
「市場シェアが〜」「製品別の売り上げが〜」「各企業の競争が〜」などの言葉がチラホラ聞こえてきました。
何をやっているのかたいへん気になったのですが、
あまりに真剣そうなので、お邪魔するのもためらわれるなぁと思っていると、
ご覧の笑顔で「あ!せんせ〜!!」と笑いかけてくれたので
お邪魔ついでに何をしているのか聞いてみました。

彼女たちは、明日の「研究開発実習」という授業で発表する課題の準備をしていたようです。
この授業は、研究開発に必要な考え方や、
英語のスキルを身につけることを目的としています。
本校のカリキュラムの半分が実験であり、かつ、
その他の授業もほとんどが化学やバイオの専門授業なのが本校の特徴ですが、
この「研究開発実習」は、珍しく元素記号が登場しない授業です。

この授業では、ゆくゆくは学生同士でチームを組み、
企業の研究開発チームの一員とみなして、実際に新商品を企画する、というシミュレーションもしてみます。
「彼らの提案通りの開発を許可するか否か」…そのジャッジを下すのは、企業上司役の教員!
企画を通すために必要となるのは、「本当に売れるのか?」を上司に納得させるための綿密かつ的確な市場調査!
そして、「他社商品には負けない!」という斬新な企画力。
さらには、上司を納得させるプレゼンテーション力など、実に様々な能力が必要になります。

一見とても大変そうに見えるかもしれませんが、
例年学生たちは、自分たちの手で何かを生み出すシミュレーションができるとあって
ワクワクしながら取り組んでいます。

上でご紹介した3人は、その初めのステップとして、
「研究開発における様々な考え方や手法について」調べ、発表する準備をしていたのでした。

いつも仲良しで、和気あいあいと刺激を与え合いながら
成長しているこの3人。
今回もきっと良いプレゼンをしてくれるものと期待しています!

byアビー