中間発表までの道のり

連日の卒業研究中間発表でいろいろな発表がされています。

卒業研究は多くて10人くらいの人数でいろいろな分野の実験を
指導教員のもと、基本的には自分たちで実験計画をたてます。
実験計画は、測定する方法を考え、使う試薬や器具を選ぶとき
にはその安全性やコストを意識して、決められた期間内に
終わるようにたてられています。
そしてグループ実験なので、みんなが役割をはたし一つのものを
作り上げるという気持ちが知らず知らずの間に身につき内面的な
成長も見られます。

実験は、自分たちの興味があるところで、生命バイオ分析学科では、
LEDの光で植物を育て、薬になる成分が増えたり減ったりするか影響を
調べたり、環境に優しいせっけんを開発するために、微生物が生産する
石けん(界面活性剤)の研究、キノコに含まれるビタミンD
(骨を丈夫にする働き)をより身体に効果的に摂取する方法の研究など、
それぞれ6班でいろんな研究や開発をしています。

資源分析化学科では、大阪城のお堀の水質調査、水質浄化に役立つ吸着材
という素材の開発、大阪湾のアマモ(海草の一種)生息する環境の分析
(外部NPOとの共同研究)などなどあわせて4種類の研究を行っています。

有機テクノロジー学科では、薬の効き目をよくする方法(DDS)の開発や
おもしろい視点では釣りえさを化学的に見てどのような成分が含まれて
いると良いのかという開発、環境のことを考え、みかんの汁の成分
(リモネン)を使った樹脂の研究など、4種類の研究があります。





各学科でそれぞれが勉強した特長を生かして、自分たちの興味のあること
を研究しています。
そして、中間発表ではみんなの前で途中経過や今後の進め方を発表する
のですが、チームで発表することでお互い助け合いながら発表しています。


実験を始めた頃は器具の持ち方からコツコツ学んでいましたが、1年半がたち、
基礎を掴んだこと自分たちで実験を進めていくことができています。
実験をしている学生は一生懸命でなかなか気づけないかも知れませんが、
本当に成長を感じる発表です。
この調子で最終発表にむけて、後半もがんばってみごとな卒業研究を
作り上げて欲しいです!!

by すぱろう