分析方法は多種多様!

今日は1年生の生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の定量分析実験が行われました。いつも日記で紹介している滴定操作と違う実験をご紹介。

鉄の重さを天秤で量って、含有量を求める実験ですが、天秤に乗せて量って終わりじゃないの?と思われるかもしれませんが、そう簡単にはいきません。
まずは鉄をはかる為の入れ物の重さを量る必要があります。この重さですが、なかなか一定にならないので、強熱→乾燥→秤量という操作を繰り返し、重さの差が0.3mg以内になるまで行います。この操作を恒量といい、重量分析(直接重さを量る分析方法)では必ず行わければならない重要な操作です。





0.3mgは極々わずかな範囲なので、なかなか恒量にならず苦戦している学生が多くいました。私も学生の時は、苦労した経験があります。
恒量にするには時間がかかりますが、滴定操作と違い直接重さを量るので正確に分析ができます。分析方法は間接的に求める容量分析、直接的に量る重量分析、機器を用いた機器分析の3つに分けられ、本校ではその3種類の分析方法を実験で学ぶことができます。学生のうちにたくさんの知識をつけて、社会で活躍してくれることを願います。


byシトラス