ついにサイトオープン!!「化学で笑顔プロジェクト」

今日という日は、私たち教員にとって、待ちに待った一日。
今まで温めに温めてきたプロジェクトのホームページがついに公開されたのです!
漠然とした構想からディスカッションを重ね、思いを具現化させながら1年数か月…今日の公開を指折り数えてきました。
その名も、「化学で笑顔プロジェクト」!

午後2時に本校のホームページにバナーが設置され、ついにサイトオープンです!!

この「化学で笑顔プロジェクト」のサイトには、大きく分けて2種類のコンテンツがあり、
一つは「歴史を築いた人々とその偉業」。

紀元前から今日に至るまで、歴史に残る偉業を成し遂げた化学者たちをツイッタ―風にご紹介しています。
地球上の写真やツイートをクリックすると、化学者の詳細な発見やその解説、そしてその人となりがよくご理解いただける残した言葉やエピソードもご覧いただけます。


そして、もう一つは「未来を拓く人たちとそのメッセージ」。

歴史のページにあるように、化学の進歩は人類の歴史に大きな影響を与えてきました。それは、今も、未来に渡っても言えることです。
そして、今、大なり小なりの夢を持って化学者を志している人、化学者への一歩を踏み出そうとしている人、
化学と出会い関心を持った人などのメッセージを紹介しているのがこのページです。


そもそも、なぜこのようなプロジェクトを立ち上げることになったのか…そのきっかけは、やはり、東日本大震災でした。
平成23年3月11日の、忘れもしないあの瞬間は、本校第28回目の卒業式の終了直後でした。
私たちが卒業生たちと不安な思いで長い時間横揺れを感じていたあの瞬間、多くの命が犠牲になり、日本は一瞬にして奈落の底へ落とされました。
今も苦しんでおられる方がたくさんいらっしゃいます。

「本校として何ができるか?」
さまざまな苦悩と検討の結果立ち上がったのがこのプロジェクトです。

日本は今までもさまざまな苦難から立ち上がってきました。
近世で例えると、第二次世界大戦後の焼け野原から、今日の発展を遂げたこともそうです。
これはひとえに、科学技術の発展が背景にあり、その原動力となったのは、
名のあるなしに関わらず、多くの化学者の努力があったことは紛れもない事実です。

「化学は人の役に立つ。化学は人を笑顔にできる」
そのためには、誤解されがちな化学をそこから解き放ち、それらのことを証明したい。
そして、化学に興味を持つ人びとを増やし、多くの方々の応援によって、
将来の日本を支える化学者を増やすこと。
これがこのプロジェクトの目的です。


本校では、化学者になりたい、という志を持った多くの学生たちの教育指導を行い、約2900名の化学者を送り出してきました。
また、化学に対して「楽しい!」と思い、そして「すごい」と思っていただくことを目的にこれまでも数えきれないくらいの方をお迎えし、
実験会を開催してきました。
その中では、経歴年齢問わず、私たちは数えきれないほどの多くの笑顔を目にしてきました。
化学に感動し、化学の可能性を知り、そして化学に希望を感じたその笑顔こそが、
この先の日本を支える原動力になると私たちは信じています。
この「化学で笑顔プロジェクト」のサイト内にあふれる笑顔は、未来を見つめる希望そのもの。
そして、今持っている夢は小さくても、いつか本当に化学者として、夢を実現したら・・・「夢を実現した人たち」のページも作ります!

このプロジェクトをご覧いただいた皆様には、それぞれの人たちが化学者へと成長し、さらには夢を実現し、
そして「歴史を築いた人たち」になるまで、ぜひ応援・参画してください。


そもそも、このプロジェクトが本格スタートし始めたのは、去年の、学生との分化祭(分析化学のお祭り)でした。
学生とあの日集めた笑顔もしっかりとこのサイトには登場しています。
「サイト、間もなくオープン!」ということをツイッタ―やフェイスブックで紹介すると、その当時の学生からも、「待ってました!」の声が挙がりました。
中にはすでに卒業し、化学者としてバリバリ頑張っている学生もいますが、
彼らが私たちと同じ思いを持って笑顔を集めたい!と願い、実現した足跡はしっかりサイトに残っていますし、
むしろそれは過去の一点というよりこの先も続く、未来そのものです。

このプロジェクトはサイトがオープンして完成、ではもちろんありません。
上でも書かせていただいたように、まさに、今がスタートラインに立った、ということになります。
たくさんの思いと、たくさんの夢が詰まったこのプロジェクトが、もっと膨らみ、
そしてご覧になった方までも笑顔にできる。そんな笑顔の連鎖が生まれますように!
どうぞ、今後とも応援をお願いいたします!

◆「化学で笑顔プロジェクト」サイトはこちら
◆「化学で笑顔プロジェクト」facebookこちら


by アビー